2022.11.9
プレスリリース

メルカリ、「メルカリ Fintech事業戦略発表会 2022」を開催

〜累計4,800万人超の顧客基盤をもとに、クレジットカード「メルカード」と常時ポイント還元を提供し、事業シナジーを拡大〜

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、2022年11月8日、報道関係者様およびパートナー事業者様を対象に、メルカリグループ日本事業におけるFintechの位置付けと今後の取り組みを発表する事業戦略発表会「メルカリ Fintech事業戦略発表会 2022」を開催いたしましたので、お知らせいたします。

メルカリは、本年1月にメルカリグループの事業基盤をより強固にすべく、経営体制の変更を行いました。さらに、Japan Region(メルカリグループ国内事業)内の個社をMarketplace・Fintechの2つのドメインで横軸の事業連携を強化するなど、シナジー創出や事業効率化を推進しています。また、メルペイが属するFintechでは、「グループシナジー強化による循環型金融の促進」を今期の事業方針として取り組んでおり、順調に進捗しています。

本発表会では、これまでのメルカリの事業成長とお客さま体験の変化、これからのメルカリグループ日本事業の成長を支えるFintech領域における新たな取り組みとして、メルカリとして初となるクレジットカード「メルカード」の提供、常時ポイント還元の開始、暗号資産事業の方向性について発表を行い、メルカリグループとしての循環型社会促進への貢献について説明いたしました。

以下、発表要旨となります。

メルカリの事業基盤構築と潜在的な事業機会の拡大

メルカリの利用者数、流通総額の拡大

メルカリは2013年7月にフリマアプリ「メルカリ」を開始し、以来、スマートフォン1つで誰でも簡単かつ安心安全に不要品を売買できる顧客体験の提供を通じ、サービス開始時から累計で4,800万人、流通総額3.8兆円※1の規模にまで成長してまいりました。
※1:利用者数は、期間中に1回以上アプリ又はWEBサイトをブラウジングしたお客さまの数(利用停止等を除く)。累計利用者数・累計流通総額は、2013年7月〜2022年10月までの累計、月間利用者数は、2022年7月から9月の月間利用者数の四半期平均。

メルカリの独自の与信による、新たな購買機会

2019年2月には、スマホ決済サービス「メルペイ」の提供を開始し、コード決済、iD決済、バーチャルカードやネット決済でのオンライン決済等により、「メルカリ」で得た売上金をさまざまな場所で利用できる環境を構築してまいりました。

さらに、一般的な属性情報を元にした与信ではなく、「メルカリ」の利用実績等を元にした独自の与信を活用した後払い決済サービス「メルペイスマート払い」を提供することにより、先に買い物をして、後から「メルカリ」の売上金で清算をするといった体験を実現しました。属性情報を元にした与信だけではサービスを受けづらかった方も含めて、より多くのお客さまにメルカリの与信サービスを活用いただくことで、新たな購買機会を創出しています。

安心安全な利用環境の構築と本人確認の推進

さらに、「メルカリ」「メルペイ」のサービスの拡大とともに、安心安全な利用環境の構築も最優先に取り組んでまいりました。

2019年に「メルカリ」アプリだけでかんたんに本人確認ができる機能の提供を開始し、その後、スマホ決済業界で初めてマイナンバーカードでの本人確認機能を追加、現在では、本人確認を完了されているお客さまは1,216万人まで拡大しています。

本人確認を完了していることで、今後新たに提供するFintechサービスをかんたんに申し込むことができるなど、メルカリのFintechの競争優位の1つであると考えています。

クレジットカード事業参入と常時ポイント還元の開始

メルカリとして初となるクレジットカード「メルカード」の提供開始

本日(2022年11月8日)より、メルカリとして初となるクレジットカード「メルカード」の提供を開始※2いたします。「メルカード」は、本人確認を完了しているお客さまであれば、「メルカリ」アプリから最短1分で申込みが完了し、国内外約3,900万箇所のJCB加盟店で利用いただけます。※3

利用時の即時通知や利用履歴の確認等も「メルカリ」アプリで完結し、支払日や支払い方法も柔軟に選択できるほか、「メルカリ」の利用実績等を元に利用限度額や還元率が変化するなど、これまでにない新しいクレジットカード体験を提供いたします。

※2:本日より「メルカリ」アプリを利用のお客さまは段階的に申込み・利用が可能になります。また、20歳未満の方は利用できません。契約には審査があります。
※3:お申込み手続きにかかる時間の目安です。お申し込みの際には、利用規約等を必ずご確認ください。JCB加盟店数は、2022年3月末時点。「メルカード」は、カードショッピングサービスの提供になります。

※「メルカード」の詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。
https://about.mercari.com/press/news/articles/20221108_mercard/

■「メルカード」公式サイト
https://lp.merpay.com/card/

メルカリとして初となる最大4%の常時ポイント還元開始

「メルカード」の提供開始と併せ、2022年11月8日より「メルカード」や後払い決済サービス「メルペイスマート払い」の利用でポイントが付与される常時ポイント還元を開始します。常時ポイント還元は、メルカリグループとして初めての取り組みとなります。「メルカード」を保有されているお客さまであれば、「メルカード」での利用のほか「メルペイスマート払い」をコード決済やiD決済等で利用いただいてもポイント還元が受けられるようになります。

還元率は、「メルカリ」「メルペイ」の利用実績(「メルカリ」での出品・購入、「メルペイ」での支払い等)等を元に変化し、「メルカリ」での購入については最大4%、お店での利用については常時1%となります。さらに毎月8日は「メルカード」「メルペイスマート払い」利用分の還元率が、当初の還元率に加えて+8%※4となります。
※4:毎月8日の+8%還元の上限は300ポイントです。

※常時ポイント還元の詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。
https://about.mercari.com/press/news/articles/20221108_mercard/

「メルカリ」での売る、買う、支払うを促進し、“消費”だけではなく“サステナブルな行動”をお得に

還元率は、「メルカリ」の利用実績等によって変化するため、購入や支払いだけが対象ではなく、売っても、買っても、お店で支払っても変化していきます。買い物をすること、つまり消費をすることだけで還元率が変化するのではなく、不要品を売る、モノを他の誰かに譲り渡していくことでも還元率が変化します。

「メルカリ」を利用いただいている多くのお客さまが体験されている売る、買う、支払うの3つのアクションを還元率上昇のきっかけとすることで、普段通り「メルカリ」を使っていただくだけで、還元率のことを特別に意識することなくお得になっていきます。サステナブルな行動そのものがお得に繋がる仕組みを目指しました。

パートナーとの連携により「メルカリ」以外でもお得を広げる

今後、さらに、こういった体験をより多くの方に届けるために、さまざまなパートナー様と取り組みを進めていきます。メルカリだけではなく、さまざまなパートナー様と取り組みをおこなうことで、不要になったモノは捨てずに誰かの手に渡り、お得に新たな商品を購入するという体験を実現していきます。

「メルカード」と常時ポイント還元の提供により、新品を購入してポイントを貯める、「メルカリ」で不要品を売って得た売上金と貯まったポイントで支払いの清算を行う等、これまで以上にさまざまな場所でメルカリの体験が広がり、さらにお客さまの日常に寄り添ったサービスへ進化してまいります。

Fintechの今後の事業構想

売上金をデジタルアセットへ交換する体験への拡大

2023年春(予定)には、これまで拡大してきたメルカリのエコシステムに暗号資産が加わり、「メルカリ」アプリから暗号資産(ビットコイン)を誰もが簡単に購入できる機能の提供を開始いたします※5。すでに本人確認を完了されているお客さまであれば「メルカリ」アプリから最短1分で申込みが完了※5し、「メルカリ」で不要品を売って得た売上金を利用して「メルカリ」アプリ内から暗号資産を購入できるようになる等、誰もが簡単・身近に暗号資産を保有できる未来を描いています。
※5:暗号資産を購入できる機能は、株式会社メルコイン(メルカリ100%子会社)より提供いたします。株式会社メルコインの暗号資産取引口座への口座開設申込みとなります。また、口座開設には審査があります。

累計4,800万人超の顧客基盤を活用したエコシステムの拡大

メルカリグループでは、今回発表させていただいた取り組みを通じ、累計4,800万人の顧客基盤をもとに、Marketplaceにおける商品の売買、Fintechにおける決済・与信の連携を強化するとともに、モノやお金だけでなく、信用・NFTや暗号資産などあらゆる価値が循環するエコシステムを拡大してまいります。

さらに、メルカリのエコシステムを通じてさまざまな価値が循環し、誰もが好きなこと・やりたいことを叶えられ、人々の買う・使う・捨てることに対する意識や行動が少しずつサステナブルなものに変わることにより、循環型社会の実現に寄与し地球環境に対してポジティブなインパクトを生みだす「プラネット・ポジティブ」な世界を追求してまいります。